本の紹介
Webマーケティングの世界で「戦わない」ことで成果を上げるための戦略を、20年以上にわたる著者の実践と失敗から抽出した本書は、まさに“次世代型”の集客・販売メソッドを提示しています。著者は、一代で上場企業を築いた実績を持ち、膨大なデータ活用と心理を組み合わせたマーケティング設計を得意としています。
本書の主要テーマは、「従来の“競争”から脱し、“創造”へと向かう」こと。第1章では「古いマーケティングは死んだ!WEBの力で市場を再生せよ」とし、単純に広告を打つのではなく、ユーザーの心に響き、自然と動きたくなる“導線”を設計する重要性を説いています。
続く章では、データ(=冷たい)と人間の心理(=温かい)を融合させるマーケティング技術や、ビジネスモデル自体で市場を制する方法、最後には逆算思考・商品開発まで見据えた“売れる仕掛け”の方程式が紹介されています。
特に注目すべきは、「顧客ニーズの9段階分類」「1商品×4USP=最強の売り方マトリックス」「たった3人の声で刺さる広告は作れる」といった実践フレーム。
これにより「何を」「誰に」「どのように」提供するかが明確になり、無駄な競争ではなく“独自の市場”を作ることが可能になります。
Web集客、コンテンツ販売、D2C、ブログ運営など、あなたが手掛けるあらゆるチャネルにおいて、「戦わずして売る」視点を取り入れることで、成果の出る仕組みづくりが一段と加速します。まさに、Webマーケティングを“戦略として捉え直したい”方におすすめの一冊です。
目次
- 第1章 古いマーケティングは死んだ! WEBの力で市場を再生せよ
- 第2章 WEBマーケティングの奥義は、データの冷たさと人間の温かみを織り交ぜる技である
- 第3章 ビジネスモデルを制する者が市場を制す! 売れる仕掛けの黄金戦略
- 第4章 マーケティングの終着点は商品開発だ――逆算思考と本質追求が生むヒットの方程式
戦わずして売る技術を読んだ感想・レビュー
逆算思考と商品開発の本質
良かった点、売り方ではなく、まず売れる商品を作ることが最重要と逆算思考(バックキャスト) が必要だと書かれている点。
ゴール、顧客が購入したくなる“状態”とは?
プロセス、その状態に導くためには、どんな体験を提供すべき?
商品、その体験を実現するには、具体的にどんな商品を作る?
顧客の買う理由から遡って、商品を組み立てる、この考え方に凄い感動した。普段何気なく使っている商品もこうして考えて作られたのかと思うと言っている事が良くわかるような気がした。
全体的に悪かった点、設計型マーケティングなので、小さな即効テクニックだけを求めている人には重く感じるかもしれない。内容が幅広く、全体を腹落ちさせるには何度か読み返す必要があると思った。実践にはある程度リソース(時間・人手)が必要な設計が出てくる可能性がある。


