本の紹介
本書『ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティング』は、マーケティングの“打ち手”として「ヒトの根源的な本能」に着目し、商品・サービスが“刺さる理由”を理論的に掘り下げた実践書です。著者の鈴木祐氏はサイエンスライターとして科学的根拠に基づき、人間の欲望の構造へと切り込んでいます。
本書で提示される「8つの本能」とは、〈安らぐ/進める/決する/有する/属する/高める/伝える/物語る〉という、消費行動の背後にある深層心理を表現するものです。
たとえば「高級ブランドを身に着ける=“見せたい”欲求」という行動も、このうち「高める/伝える」という本能から読み解くことが可能だと提示されています。
構成は、第1章で人類の欲望を生み出す8本能を整理し、第2章以降ではその本能を見抜く手法、さらにそれをマーケティング施策に落とし込む技法を数十にわたって紹介しています。
マーケティング初心者から中堅担当者まで、“刺さる”企画/文章/広告づくりを目的とする方にとって、理論と実践双方を橋渡しする貴重なリソースとなるでしょう。
特に、コンテンツ制作やWeb集客に携わるユーザーにとって、なぜ伝わるのか・なぜ選ばれるのかを「本能」という視点で再整理できる点が魅力です。あなたが運営されているWeb集客や教育事業のコンテンツ設計、ブログ記事やマーケティング施策を検討する際にも、新たな切り口を提供してくれる一冊といえます。
目次
- Prologue ヒトの欲望を科学する、たった1つの考え方
- Stage1 人類の欲望を生み出す8つの本能
- Stage2 “刺さる本能”を見極める2つの手法
- Stage3 “刺さる本能”の種類を増やす7つの問い
- Stage4 ユーザー体験をデザインする62の技法
- Epilogue 本能ダッシュボードで、行動を起こす
ヒトが持つ8つの本能に刺さる 進化論マーケティングを読んだ感想・レビュー
人の本能にまでさかのぼるとは
食欲・性欲あたりが欲望かと思いきや、まさかの8種類に分類されました。いずれもわかる。人が持つ本能を知ることができれば、それに刺さるものを作り上げればよいだけです。8つもあると思われるかもしれませんが、見極めるための手法はたったの2つ。
問いは7つ、技法が62。それらをこなしていくことで目的を果たすことができるのです。簡単ですよね。本能に訴えかけれたらもう無意識のうちに選んでしまうにきまっているでしょう。


