集客力がアップする! 弁護士のためのネット広告入門を読んだ感想・レビュー

集客力がアップする! 弁護士のためのネット広告入門を読んだ感想・レビュー 本の感想・レビュー

本の紹介

『集客力がアップする! 弁護士のためのネット広告入門』(深澤 諭史 著)は、ネット広告を活用して「選ばれる弁護士」へと飛躍した著者自身の経験をもとに、弁護士向けに特化した実践的なノウハウを解説する一冊です。

依頼者に「好まれる広告」の作り方、効果的な紹介文の書き方、検索順位を引き上げるテクニック、問い合わせを受任につなげる対応のポイントなどを、わかりやすく整理しています。

さらに広告だけでなく、その後の問い合わせ対応の落とし穴やリスクにも目を向けており、広告運用を始める前から継続運用・受任化までを見据えた構成です。弁護士業務における集客チャネルの拡充を目指す方に、必読のガイドブックといえます。

目次

  • 第1章 弁護士広告を始める前に知っておきたいこと
    1 弁護士にとっての弁護士広告
    2 社会にとっての弁護士広告
    3 弁護士広告は社会と弁護士との架け橋ほか
  • 第2章 ネット広告の始め方・作り方
    1 まずはチャンネルを決めよう
    2 インターネット広告のススメ
    3 業者に頼むか、自作するかを決めようほか
  • 第3章 ネット広告の続け方
    1 始めた「後」こそ大事
    2 アクセス数は全体と個別を把握しよう
    3 どこから来たか把握しようほか
  • 第4章 ネット広告と問い合わせ対応
    1 受任に繋がらないと意味がない
    2 多くの弁護士が失敗している問い合わせ対応
    3 ネット経由の問い合わせは危険がいっぱい

参考記事:弁護士・法律事務所向けWEB集客戦略ガイド

集客力がアップする! 弁護士のためのネット広告入門を読んだ感想・レビュー

現場で結果を出した弁護士の戦略

実務家によるリアルな経験を土台にした、非常に実践的な一冊だと感じました。筆者の深澤氏が「独立時に仕事がなく、広告で案件を獲得していった」という出発点から語られる内容は、机上の理論ではなく“現場で結果を出した弁護士の戦略”として強い説得力があります。

特に印象的だったのは、依頼者が広告で重視しているのは「費用」ではなく「弁護士の紹介文」という指摘です。依頼者が“人となり”を求めているという視点は、多くの弁護士が見落としがちなポイントであり、広告文やプロフィール作成の重要性をあらためて考えさせられます。

また、広告は出稿して終わりではなく、「問い合わせ対応の質」も受任率に大きく影響するという実務的な指摘も非常に参考になりました。法律サービスにおける広告を“社会インフラ”として捉える姿勢も共感を呼びます。

総じて、弁護士業務において集客を強化したい人、広告の本質を理解したい人にとって必読の一冊です。実務にすぐ使える気づきが多く、法律系のマーケティング本として高い価値を感じました。

具体例でわかるWEB集客の基本

この本は、WEB集客の基本から具体的な手法まで順を追ってわかりやすく解説してくれる点が非常に良かったです。特にSNS活用やSEO対策の実践例が豊富で、初心者でも「何をすれば成果につながるか」がイメージしやすいと感じました。

一方で、内容が基本中心なので、すでにある程度経験がある人には物足りない部分もあるかもしれません。それでも、これからWEB集客を始めたい人にとっては、迷わず取り組めるガイドブックとしておすすめできる一冊です。

初心者でも使える集客ノウハウ

この本は、WEB集客の手順をステップごとに整理してくれており、特に「どの順番で施策を進めるべきか」が明確に示されている点が助かりました。具体的なツールの使い方や実際の成功事例も多く、読んでいてすぐに実践したくなります。

ただ、情報量が多いため一度に読み切るのは大変で、重要ポイントをメモしながら進める必要がありました。それでも、WEB集客の基本を押さえたい初心者にとっては非常に有益な内容で、すぐに行動に移せる実用性の高い一冊です。