本の紹介
『人は聞き方が9割』(著:永松茂久)は、「話す力」ではなく「聞く力」が人間関係の質を一変させるという視点から、誰でも実践できるコミュニケーション術をわかりやすく解説する一冊です。まず第1章では、なぜ「聞く人」がうまくいくのかを心理・行動の両面から説き、安心感を生む“聞き方”が信頼につながると示しています。
続く章では、「人に好かれる聞き方」「嫌われない聞き方」「また会いたいと思われる聞き方」など、シーンごとに使える具体的テクニックを紹介。例えば「笑顔+うなずき+姿勢」で相手の話しやすい空気を整える「魔法の傾聴5つのポイント」が登場します。
また、誤った聞き方として「違う意見を否定する」「自分の常識を押しつける」といった9つのNGも挙げられ、凡人でも“聞き上手”に近づけるメンタル・姿勢のヒントも丁寧に示されています。
ビジネス・プライベートを問わず「話を聞いてほしい」という想いを受け止め、安心させることこそが会話の質を変える鍵。本書は、これまで聞き役を後回しにしてきた人、コミュニケーションに悩む人、さらには人材育成や営業の現場でも活用できる実践ガイドとして幅広く読まれています。
目次
- 第1章 なぜ「聞く人」はうまくいくのか?
- 第2章 人に好かれる人の聞き方
- 第3章 嫌われない聞き方
- 第4章 「また会いたい」と思われる人の聞き方
人は聞き方が9割を読んだ感想・レビュー
聞くことに対してのメリット
特に印象に残ったのは、「相手の話を否定せず、まず“そうなんですね”と受け止める」という部分です。たった一言の反応でも、相手が“自分を理解してもらえた”と感じるだけで、心の距離がぐっと縮まることがあるという説明には深く納得しました。
この本を読んでから、日常の会話でも相手の話を途中でさえぎらず、しっかり耳を傾けるよう意識するようになりました。すると、自然と会話が穏やかになり、相手の表情も柔らかくなるのを感じます。人間関係の悩みの多くは“聞き方”を変えるだけで解決できるという著者の言葉は、本当にその通りだと思いました。


