本の紹介
本書は、Web解析・デジタルマーケティングを担当するビジネスパーソンに向け、「数字だけでは伝わらない、ビジネスに効く“見える化”」を実現するための指南書です。著者 清水 誠 氏が、実際に 楽天 や Adobe において手掛けてきた解析・改善の現場感を基に、「ツールの使い方」ではなく「ツールを使う前の考え方」「ビジュアルで示すべき図解(コンセプトダイアグラム)」に焦点を当てています。
書中では、「PV/UUは捨てる」という一見過激な提言が出てきますが、これは単純に数値を追うのではなく、“ユーザーの心理・行動”をストーリーとして捉え、そこから指標・データ取得・改善施策を設計するための警鐘です。
「コンセプトダイアグラム」とは、顧客の行動プロセス・施策・指標・感情などを一枚の図として整理し、“誰が・何を・どのように変えるべきか”を可視化する手法です。
解析レポートが上司や他部門に受け入れられず、改善につながらないという悩みを抱える方には、本書が「レポートの見せ方/伝え方/図解の力」を磨く格好の一冊です。
マーケティング・Web集客・アクセス解析を内製化しようとされているあなたのような方にとって、本書は「ツール操作」ではなく「ツールを活かす思考」を補強するための重要な参考資料となるでしょう。
目次
- 第1章 アクセス解析を超える「ビジュアルWeb解析」とは
- 第2章 事例で学ぶビジュアルWeb解析の流れ
- 第3章 コンセプトダイアグラムで顧客と施策をビジュアライズ
- 第4章 自作指標と目的別レポートで効果をビジュアライズ
- 第5章 今日から使えるグラフデザインの原則とビジュアライズのコツ
コンセプトダイアグラムでわかる [清水式]ビジュアルWeb解析を読んだ感想・レビュー
デジタルマーケティングの顧客体験の基本!
デジタルマーケティングで捉える顧客体験の理想的な関係性の作り方や、それに沿った適切のKPI設計の考え方を図解でわかりやすく、シンプルに解説している書籍です。読みやすく、また実践的な話も多いので、デジタルマーケティングに関わるマーケターが、単純な広告指標をもとにした。運用だけではなく、理想的なデジタル体験を理解するための良本です。
コンサルタントやマーケターを志す人や実務としてこなしている方にもお勧めの1冊です。私も手元に置いている1冊です。


