本の紹介
Web集客を内製化したいマーケターや、SEO初心者〜中級者に向けて書かれた本書は、“まず手をつけるべき内部対策”に焦点を絞り、理論と実践をつなぐ構成が魅力です。検索エンジンの精度向上により、従来の外部リンク頼みの手法では通用しなくなってきた現在、「質の高いサイトを作り、きちんと構造化する」ことの重要性を著者は説いています。
本書では、第1章で「SEO内部対策の基本を知る」ことから始まり、第2章では「titleタグ・meta description・h1/h2タグ・画像・リンク構造」などHTML・ソースコードレベルでの見直しを具体的に解説。
第3章・第4章では、サイト全体のソースコード最適化や変更後のチェック・URL正規化・XMLサイトマップ作成など、実務運用に即した内容が展開されています。
特に、社内でWeb担当を任されたが「何から手を付けていいか分からない」という方、自社サイトの流入が伸び悩んでいるブログ運営者、SEOの基本を再整理したいマーケターには、基礎固めとして非常に役立つ一冊です。コードを自分で触れなくても「構造の理解」が深まれば、ディレクター・編集担当としても活用できます。
ただし、執筆時点(2012年)による内容のため、モバイルファーストやコアウェブバイタルなど直近の検索アルゴリズム変更点については別途補足が必要です。あらかじめ最新版のトレンドを押さえた上で、本書の「サイト構造を整える力」を核に使うのがおすすめです。
目次
- 第1章 SEO内部対策の基本を知る
基本01 SEO対策は難しくない
基本02 アルゴリズムの進化
基本03 SEO対策の4つのフェーズ - 第2章 SEO効果のあるタグへ全面的に書き換える
LESSON01 上位表示に必要なtitleの付け方を学ぼう
LESSON02 コンバージョン率UPのためにmeta descriptionを記述しよう
LESSON03 meta keywordsタグも念のため付けておこう
LESSON04 h1タグの上手な活用方法を学ぼう - 第3章 ソースコード全体を徹底的に最適化する
LESSON11 ドキュメント宣言を記述しよう
LESSON12 headタグ内で必要・不必要の仕分けをしよう - 第4章 修正したコードをチェックしてSEO最強体質にする
LESSON21 美しいソースコードに修正しよう
LESSON22 URL正規化でバックリンク分散を回避しよう
LESSON23 足を引っ張り合うミラーサイトをなくそう
参考記事:弁護士・法律事務所向けSEO対策のやり方
これからはじめる SEO内部対策の教科書を読んだ感想・レビュー
webライター駆け出しにおすすめ
この本は、SEOをこれから学び始める人にとって、まさに超入門という名にふさわしい一冊でした。まず、2025年版として最新のGoogleコアアップデートにしっかりと対応した内容が書かれているため、古い知識を学ぶ心配がない点が評価できます。
Webマーケティングのプロが解説しているにもかかわらず、専門用語を多用せず、初心者でも理解できる平易な言葉で基礎知識から解説してくれているため、挫折することなく最後まで読み進めることができました。Webで集客を目指す全ての人におすすめしたいです。


