本の紹介
『僕らはSNSでモノを買う ―SNSマーケティングの「新法則」―』(著:飯髙悠太/出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をご紹介します。
本書は、「SNS=集客の補助ツール」という従来のイメージを超え、いまや「SNSそのものが購買を生む場」であるというマーケティングの新しい地平を描いた一冊です。著者は、若年層を中心に「検索して買う」から「SNSで出会って買う」へと購買行動が変化していることをデータとともに提示し、その変化をビジネスに活用するための戦略を整理しています。
具体的には、「UGC(ユーザー生成コンテンツ)
Like→Search1→Search2→Action→Spread」という「ULSSASモデル」を提案し、ユーザー発の投稿が拡散し、購買に至るまでの流れを可視化。
また、フォロワー数だけを追うのではなく、「コアなフォロワー」「ファン化できる構造」の重要性を説き、SNS運用の質を高める視点も示しています。
さらに、従来のSEO・リスティング中心のデジタル戦略が“飽和状態”にある中、「潜在ニーズ層にSNSで先回りする」「ユーザーの生活動線に入り込む」というアプローチの必要性を考察。
恐らく、ユーザーとしても「SNSで見つけた」「友人が投稿していた」という体験が購買を後押ししていると実感できるのではないでしょうか。
Web集客・SNS運用・コンテンツ作成という分野で多角的に活動されているご利用者様にとって、本書は「施策の羅列」ではなく「なぜSNSで買われるのか」という根本から整理できる貴重な知見源と言えます。具体的な運用手法や数値管理も含まれており、実務に落とし込む際のガイドとしても活用可能です。
目次
- 第1部 僕たちのメッセージは、どうすれば届く?―SNS活用編(SNSでモノが売れるの!?;企業はSNSでガンガン宣伝すればいい?;じゃあ、企業アカウントで、何をすればいいの?;UGCはなぜ大事?;最終ゴールはフォロワーを増やすこと? ほか)
- 第2部 僕たちのメッセージは、どのように作ればいい?―コンテンツ活用編(UGCが発生しないときこそコンテンツマーケティング;どうしてコンテンツマーケティングが注目されているの?;まだPVで消耗してるの?;誰のどんな悩みを解決するの?;ユーザーはどんな人? ほか)
僕らはSNSでモノを買う—SNSマーケティングの「新法則」を読んだ感想・レビュー
リアルな口コミで購買意欲は高まる
ECサイトのレビューはサクラばかりでアテにならず、結局信頼できるのは親しい人からの口コミであることを利用して、SNSを活用して数字だけのフォロワーではなく自身のファンを増やせば、売上は増やせるということが対話形式でわかりやすく説明されているのがよかった。
SNSを利用している人であれば、無意識のうちに気になったポストから最終的に購入に至った経験のある人も多く、言われてみればと納得することも多かった。
そのための具体的なテクニックも紹介されているため、すぐに実践に移せることや、売上が伸び悩んでいる人がSNSマーケティングを行うことによって、わかりやすく数字が伸びていくことを感じられるので、スマホ一本で稼ぎたい人は読む価値があると思う。


